« マチュピチュ紀行(7) | トップページ | マチュピチュ紀行9 »

2009年10月16日 (金)

マチュピチュ紀行(8)

「マチュピチュ紀行」8 | エッセイ:紀行文     2007/09/25 14:44
http://myhome.cururu.jp/r_escobar_gallery/blog/article/91001479963

「下山」

水汲み場、陵墓、太陽の神殿など、宗教施設と一体の、太陽観測、天体観測の施設、灌漑と段々畑、堅固な石組みの建物を、色々と実体験をしながら見て回り、私たちは下山を開始した。主人がもう少し長く居残って、集団だと、時間をかけてみていられないところを見ようといったけれど、私には体力に自信がなかったのと、もう3時を回ろうとしているのに、昼食する場所もなかったので、みんなと一緒に降りることになった。

帰りのバスで、妙な子どもにあった。それ自体が特別な衣装のようにも見える、ひどく派手な真っ赤なたすきを着けた少年が、バスに乗り込んできた。その少年は、途中からバスを降りて消えたので、大方運転手の好意で、何処か家の近くでおろしたのだろうと思っていた。

ところが、その少年は、バスが山道を降りて、10分くらい立った曲がり角で、大声で何事かを呼ばわりながら、バスに向けて手を振った。それから再び、その少年は消え、又10分ぐらい走った曲がり角で、彼は大声を出して、バスに向かって手を振るのだ。

少年は、バスより早く走って山を降りているのだ。インカ時代の伝達手段であるチャスキと呼ばれる飛脚はリレー方式でクスコからエクアドルまで標高6000mに及ぶ山岳地帯を7日間で走り抜けたといわれる。多分この少年は、山岳民族の俊足の能力を生かして、バスより速く山を駆け下りて、観光客に見てもらおうとしているのだ。

こりゃ、後でお金を取られるぞ、と私は思った。その予測どおり、彼はバスがかなり下まで走った最後の地点に待っていて、意味のわからない大声で呼ばわり、バスに乗り込んできて、観光客の間を縫ってやってきて、手を出し、お金をせびった。それが彼のアルバイトらしい。頼んだ覚えもないのだが、観光客はしぶしぶとコインを少年の手に握らせた。

昼食のレストランは、我々が泊まるホテルだった。くたびれて、お腹がすいて、猛烈に食べた。

次の日は、自由行動で、歩いていける博物館か、バスでいける温泉施設か、または駅前にびっしり並んでいる民芸品屋を見て回るか、または、自腹を切って、もう一度、今日行ったマチュピチュまで行くか、色々の選択肢が用意されていた。

とにかく寝よう。炎天下の登山とかなり意味ある見学に、参ってしまった私たちは、ヒト寝入りしてから明日の行動は決めることにした。

「駅周辺探訪」

夕方、私たちは、駅周辺の民芸品屋を歩いた。私はかなりの方向音痴で、誰かと一緒に歩くと、頼ってしまって、余計音痴になる。何度きても、同じところ歩いていることに気がつかないほど間抜けなのだ。民芸品街は迷路のように入り組んでいるばかりでなく、面白がってあちこち立ち止まるから、道なんか記憶している暇がない。

リマでは、珍しい飾りのあるナイフを2本買った。その飾りが、ものすごく面白いので、また目がナイフに行く。山羊の角にコンドル、蛇、豹をあしらった鞘のある、凄いナイフを見つけた。欲しいなあといったら、夫がもう2本もあるのに、といって邪魔して買わせてくれない。そうなるともっと欲しい。しかし、その日は夫が勧める、出っ歯の化け物がついた、もう少し安いのを買った。
Photo_5 S_2




広場に出た。黄色の衣装を着けた銅像が立っている。どうも、インカの英雄らしい。英雄なら、9代の皇帝だろう。そう思って、一緒に写真を取った。
Sp1010188_edited

小さな博物館と、装身具の店をの覗いて見た。急に、この旅行を始めた日、エルサルバドルの空港で、夫が、私に装身具を買ってくれるといったのを思い出した。ここを立てば、もう、帰路は飛行機ばかりだ。機会がない。ここで買ってもらおうかな、とこっそり考えた。

夕食を食べようと、夫が言い出した。呼び込みをやっている女の子が気に入ったらしく、夫は彼女について小さな店に入った。しかし、その店は、凄く雰囲気が悪かった。なんだか汚いし、注文したものを書きとめようともしない。お客もいないのに時間もずいぶん待たされる。逃げ出そうよ、と誘ったら、夫も逃げ出そうと答えたので、立ち上がったところで引き止められた。

出された食事は、注文したものではなかった。仕方ない。半分食べて、支払いを済ませ、外に出た。暗くなっていた。ホテルまで、まっすぐの道を戻った。

明日どうするの?と聞いたら、博物館と植物園に行こうよ、と夫は答えたので、明日の計画はきまった。

|

« マチュピチュ紀行(7) | トップページ | マチュピチュ紀行9 »

エッセイ:紀行文」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« マチュピチュ紀行(7) | トップページ | マチュピチュ紀行9 »